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2004/12/09

近隣挨拶について

~本日の工程~
●はじめに
●近隣挨拶について
●近隣挨拶の注意点
●近隣挨拶でのトラブル
●次回の工程
●編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●はじめに

こんにちは。現場案内人です。
風邪をひいてしまいました。
鼻をずるずるしながら書いています。
気候が変ですので、皆さんも体調管理には気をつけてください。


さて、先週の宿題の答えです。

次の文章中、[  ]内に当てはまる語句を下の語群より選び記入してください。

建設工事の請負契約の当事者は、各々の[対等]な立場における[合意]に基いて
[公正]な契約を締結し、[信義]に従つて[誠実]にこれを履行しなければならな
い。

が正解です。

では今回も始めます。

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●近隣挨拶について  

住宅建築においての近隣挨拶とは、工事の着手に当たって工事工程はもちろん
工事中に騒音やホコリなどのご迷惑をかける恐れがあることの事前通知
及び了承していただく事を目的として行ないます。

その範囲は施主と請負者側で建築現場を基準に決定してご挨拶に廻ります。
そしてご挨拶品も持参したほうが無難です。
ご挨拶用の手土産程度(500円/個)で喜ばれそうな物がいいでしょうね。
例えば、以前は石鹸やタオルや洗剤などでしたが最近は
プリペイドカード系が万人に喜ばれると思います。図書カード等です。

時期的には、最初の工事(ほとんどが解体工事や仮設工事、基礎工事です)
を着手する1~2週間前がベストではないでしょうか。
11/25号のマガジンで説明した契約上の【工事の着工】ではありませんので
ご注意下さい。読んでない方はバックナンバーをご覧下さい。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000143624

効果的な近隣挨拶は、1~2週間前に施主側と請負者側とで一緒に廻り
工程やご迷惑をかける恐れのある内容を説明します。
そして、工事着手の3日前には、ポスティングで再度通達するようにします。
最後に着工当日も工事に取り掛かる前に訪問挨拶をする。
これで近隣とのトラブルも少なくなると思います。

ポスティングや当日の挨拶も請負者側が自発的にやってくれると思います。
(そういう事を言わなくてもしてくれる請負者を選択してくださいね。)
ここまでが近隣挨拶の流れです。
一般的にはこれくらいすれば十分だと思います。

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●近隣挨拶の注意点

住宅を建築する状況にも色々なパターンがあります。
1-建替え(施主の土地もしくは親等同居人の土地)
2-住替え
3-新規造成地
などです。

◇建替えの場合は施主本人が今まで住んでいて建替える場合は問題は
ありませんが、親と同居(2世帯住宅)する為に建替える場合には、
今現在そこに住んでいない子世帯だけで近隣挨拶に行くことは避けましょう。

2世帯住宅のほとんどは子世帯がメインで請負者側と話が進んでいきますが
その流れで、そのまま子世帯と請負者側とで近隣挨拶に行っても相手は
挨拶に来たとは思ってくれません。
逆に今まで付き合いのある親世帯がどうして挨拶に来ないのかとも
思ってしまいます。やっぱり説得力が無いんですね。

長い間ご近所さんとして付き合ってきた親世帯だからこそ、
少々の騒音やホコリにも我慢しようと思うのが近隣の思うところです。

それが、生活的な付き合いも無い子供世帯が挨拶に来たところで、
所詮ほかの土地からやってきた新参者としか思ってくれませんので、
遠慮というものがありません。

必ずその場合は親世帯(ご近所付き合いのある世帯)と挨拶に廻って
ください。その親世帯が拒んだとしても、そこは説得してください。

◇住替えの場合が一番厄介です。
いきなり1~2週間前の挨拶では駄目だと思います。

すべての住宅地がそうではありませんが、
一部の既存の住宅地はそれこそ、新参者がやってくる感覚みたいです。
いまだに、この地区はどうのこうの、近隣だけでなく自治会長に
挨拶が無い、はたまた、班長に挨拶が無い等々。
前の住民はああだったこうだった。お宅の家族構成は?とか。

土地の購入が決まっていたら、すぐに自治会長への挨拶を済ませましょう。
誰か、わからない場合は役所に行けば教えてくれると思います。
そして、我慢してでも自治会長にレクチャーを受けましょう。

そして班長や住み替える土地の両隣や前後の方へ挨拶を済ませましょう。
このときは大まかな工事着工日や引越し日くらいを伝えておきます。
要するに情報を与えておくわけです。

そうすれば、本当の工事着手の近隣挨拶時には自治会全体に情報が行き渡って
いると思いますので、普通の建替え程度の挨拶で済むのではないでしょうか。

そして一番大事なのが、自治会長から受けたレクチャーやその他住民の情報を
請負者へ正確に伝えてください。
これを怠ったり、情報が行き渡らなかったら工事中にいろんなトラブルに
会うと思いますので。

請負者側も近隣挨拶時に求められた事に注意して工事を進めていきますが、
ある日突然、近隣からクレームの電話が入るのです。そのほとんどが、
【施主には言ってあるのに約束が守られていない等々・・・・】です。

住替えの場合が本当に一番厄介ですので関係者との打ち合わせを
十分してのぞみましょう。

◇新規造成地の場合は請負者の判断に任せれば良いと思います。
しかし、近隣が点在している状態でも、そこに向けてしておくほうが
良いでしょうね。
しかし何かあっても、ほとんどが請負者に向けてのクレームですので
ご安心ください。

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●近隣挨拶でのトラブル

やはり、これが一番多いです。
◇何の連絡(挨拶)も無く、いきなり工事をした。今すぐに説明に来い!


正直に書きますが、近隣の全ての方がそうではないのですが、どうしても
他人事としか思えない方もたくさんいらっしゃいます。

そのような方に1~2週間前に工事着手の挨拶をしたからといっても
無関心なので、どんなにこちらが説明したとしても記憶には留めていません。
また、ポスティングをしても見ない、当日の訪問挨拶時も不在。
もちろん当日挨拶時にお会い出来ていたらこんな事にはなりませんが。
まあ、この手のトラブルは請負者側に対してですのでそこまで揉めたりも
しませんが、引越し後に嫌味の一つは言われる事は覚悟してください。

対応として必ずしなければいけないのは、すぐに訪問する事です。
今から出る旨と何時くらいにそちらへ到着できる旨を伝えて訪問し
お詫びと再度工程説明をすることです。ほとんどの方はすぐに対応すれば
気持ちも静めてくれますし、納得、了承してくれます。

なぜなら、『今電話してるんだから家に在宅しているよ。今なら話は聞くよ』
という合図なんですね。(一方的な都合ですが・・・・)
現場監督やその責任者は大変なんですが、このような対応が出来てるかどうか
がより良い住まい造りにも関係してきますので、営業マンにさりげなく聞いて
みたらどうでしょうか。このような時にはどういう対処をしますか、と。

もし、請負者側の対応が悪いと工事遅延の要因になったり工事の一時停止を
求められたりもしますし、無事完成しても、引越し後に相当叩かれます。
現場の今後のことや施主の事を考えると一方的な都合に合わせて飛んでいく
のも住宅建築の現場監督の裁量だとも思います。

この辺の対処の仕方も契約時に聞いていたほうがいいでしょうね。
素晴らしい営業マンはこのような場合は現場監督と同行することが多いと
思いますので、すぐに対処方法を答えてくれると思います。

この時の【現場監督の独り言】
何の連絡(挨拶)も無く、いきなり工事をした。じゃないでしょ!
近隣挨拶時やポスティング時に書かれてある連絡先に連絡してきたのは
貴方でしょ・・・・・・・?
現場監督は時には理不尽さにも耐えなくてはいけないのでした。


珍しいのはこれですね。
◇郵便物や新聞が雨で濡れた。弁償しろ!

想像がつきますか?
近隣挨拶時のトラブルなんですよ。これが。
日常的にもあることですので、皆さんも気をつけましょう。

キーワードは【ポスト】です。

戸建住宅でポストは誰もが投函できる位置にありますので
ほとんどが、歩道や道路に面した場所に取り付けてあると思います。

郵便物はもちろん、新聞やダイレクトメール、自治会の回覧板などが
そのポストに投函されるわけですが、
当然、近隣挨拶時の挨拶品や手土産も入れる場合があります。

近隣挨拶時に不在やインターホン越しでしか挨拶が交わせなかった場合は
ポストへ案内や挨拶品(手土産)を入れるわけですが、
まだ、石鹸やタオルなどを渡している時の話ですが、
ポストによっては内部に落ち込まない場合もあるのでポストの投函口に
差し込む形で入れていたんです。

皆さん想像してください。
この時期によくあるパターンで言いますと、銀行関係の
カレンダーなんかがよく投函口から外に、はみ出て突き刺さってませんか。
そのような状態に挨拶品(手土産)を突き刺したんです。

ほとんどの場合、ポストは風雨にさらされる場所に取り付けていますので
その状態で雨が降ったらどうなると思いますか。

突き刺した物体を伝わって、雨がポスト内部にしたたり落ちていくんです。
そしてポストの内部は水浸しとなったわけです。

最初は意味もわからず、とにかくすぐに訪問したんですが
これは明らかにこちらに不備があったわけですので、平謝りです。
もちろん弁償しました。
その近隣の方もすぐに対応したことでお叱りもあまり受けずに済みました。

皆さんも回覧板などは手渡しするようにしましょう。

ほかにも色々あるんですが、書いてたらキリがありませんので
今回はこの辺で終わります。

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●次回の工程は
【解体工事について】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記

今回はいかがでしたか。
最後にも書きましたが、事例に関したらキリが無いほどありますので
テーマごとの書ききれなかった事例などは
時期を見てホームページに掲載していきたいと考えていますので御了承下さい。

創刊号に書きましたが、
『ご挨拶とは住まい造りの着工です。』
を忘れずに、より良い住まい造りに向かっていきましょう。

では宿題です。
産業廃棄物において
建設廃棄物には当てはまらないのはどの廃棄物でしょうか?
以下の項目から最も適当だと思う項目を選んでください。(5択です)

1-木くず
2-金属くず
3-ゴムくず
4-繊維くず
5-紙くず
ではまた来週お会いしましょう。

住宅建築に関するご質問やご意見等は
magazine@kentikuya.com まで、 どしどしお寄せください。
お待ちしております。

皆様のご意見やご質問も合わせてメルマガの題材として
取り入れていきたいと思います。

編集者:現場案内人

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コメント

はじめまして。

今我が家の隣で、建売住宅の建築工事が進んでいます。

建売など手広くやっている地元の開発業者が建主なのですが、下のような問題が起きています。

・工事の看板が無い(建主・管理者が全く不明)
・工事の挨拶に一切来ない(建主・管理者共に)
・仮設トイレを家のすぐ脇に置かれて非常に臭う

2ヶ月ぐらい我慢しましたが、とうとう堪忍袋の尾が切れて大工さんに文句を言いに行ったら

「わたしは知りません」

じゃあ責任者を教えて、と言ったら

「あなたには教えられません」

とか言い出して、もうむちゃくちゃなので、役所に電話して指導してもらい、なんとか看板だけは設置してもらいました。

建主に電話したら、

「おたくに挨拶に行ってないのがいけないわけ?」

などと言い出す始末。

どうしようもない業者もいるんですね。

投稿: 非常識な開発業者に呆れています | 2008/04/01 13:18

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