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2005/11/15

床の間について Vol. 2

~本日の工程~
●はじめに
●床の間について Vol. 2
●編集後記
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●はじめに

こんにちは、現場案内人です。

先週、大阪府堺市の公団住宅(地上10階建て80戸)で
コンクリート壁にエアコン配管用のスリーブを開けようとして
(おそらくダイヤモンド刃のホルソーでだと思うのですが)
鉄筋まで切断してしまったというミスが発覚しましたね。

80件中、51件もですよ。

原因は、工事の設計、監督を請け負った設計事務所が、
鉄筋の位置を確認しないまま設計図をつくり、作業した為だそうです。


また同じような工事で過去3年間さかのぼって工事を調べたが、
鉄筋の切断は見当たらなかった。

と言っていますが、本当に?
と思うのは私だけでしょうか。


おそらく、直径で80~100mm程度の穴だと思うのですが
『鉄筋の位置を確認しないまま』じゃなくて
『確認する気がなかったか、出来なかったか、
鉄筋の1本や2本、切断しても大丈夫』
と思ってたのではないかと思います。

鉄筋の位置を調べようと思えばお金をかけて、
音波などで詳しく調べることは出来ると思いますが
時間も予算もなかったのが実情ではないでしょうか。

また、作業した人も、おそらく何度も何件も穴を開けて来て
そのたびに、何度も鉄筋も切断してきて
そして何も問題が生じなかったから、確認する気や
危険予知もなかったんじゃないかなと思います。


その辺の心境や心理的なものは、なんとなくですが
解ってしまいます。

今までは、何も問題なく行ってきた施工技術も
第三者から見れば、正しい施工技術ではないと
認識できなかった、設計事務所や作業者の
甘さが原因ではないかなと一人で納得してしまいました。

皆さんも、できてしまった建物に(特に鉄筋コンクリート壁)
穴を開けることは、本当に難しいんだと思ってくださいね。


では、今回もはじまります。

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●床の間について Vol. 2

前回からの続きです。
前回はこちら⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000143624


おおまかな床の間の起源やパーツを説明しましたが、

床の間を考えるに当たって、少し建物の構造や意匠等の歴史も、
知っていただいた方が良い思います。

 

平安時代から鎌倉時代にかけては、固定間仕切りは少なく、
衝立や屏風などを用いていました。

床は板敷きで畳敷きの部屋はありませんでした。

また、天井というものもなく、母屋や梁、
要するに屋根裏が見えている状態でした。

そして、『座』としては置き畳や円座を敷いて
『座』としていました。

もちろん、『床の間』もありませんでした。

これらの様式を『寝殿造』といいます。


寝殿造りの代表的な建物は、
『京都御所』や『六波羅泉殿』、
などがあります。

もし行かれる事があれば、わかると思うのですが、
今で言うところの『床の間』はありません。

また、きっちりとした天井もありませんし、
畳敷きの部屋もありません。

どちらも京都ですので、遠くて行けない方は、
近くにも必ず『寝殿造』の建物が(古代建築物)
あるはずですから、1度調べてくださいね。


もう一つ、『見る』方法はあります。
レプリカになると思うのですが、
TVで見れますよ。


大河ドラマの『義経』です。

決して、N○Kの宣伝でも回し者でもありませんよ。

 

畳敷きの部屋はあるのか?

床の間はあるのか? 天井は・・・・?

見ている方は、建物の造りにも興味を持って見てくださいね。


寝殿造の『六波羅泉殿』は、平清盛 邸です。
映像にも写っていましたね。
まあ、N○Kさんは忠実に再現していると思いますので
ご参考にしてください。
(寝殿造の後期のタイプです。)

 


その後、住宅の様式も寝殿造りから
『書院造』へ変遷していきました。

書院造の住宅は、天井が張られ、壁(間仕切り)や
ふすま、障子などの建具を使って間仕切るのが
一般的となってきました。

そして畳敷きの部屋がメインとなり、
座敷飾が構成されました。


その座敷飾とは、床・違い棚・付書院から成り立っています。
いわゆる『床の間』ですね。


そして、室町時代から安土桃山時代を経て江戸時代で
現代の『床の間』が誕生しました。

書院造によって生み出された、これらの様式は、
現代の住宅建築にも受け継がれているわけです。

 

書院造の代表的な建物は
『二条城二の丸御殿』や『銀閣寺東求堂』
などがあります。

ご存知だと思いますが、どちらも
世界文化遺産です。


この建物も京都ですので、遠くて行けない方は、
近くにも必ず『書院造』の建物が(古代建築物)
あるはずですから、1度調べてくださいね。
(関東方面の方、日光東照宮がそうですよ。)

 

またまたもう一つ、『見る』方法はあります。
これもTVで見れますよ。


フ○TVの
『大奥~華の乱~』です。
江戸城を舞台に描いています。

江戸城本丸大広間も書院造で代表される一つですので
立派な床の間がありますよ。

最もポピュラーなタイプの床の間です。

床の横に並んで違い棚があり、
床脇の床と直角方向の面に付書院があるというタイプです。
(豪華さは普通の住宅とは違いますけどね。)


このドラマも見ている方は、
建物の造りにも興味を持って見てくださいね。

 

ではまた、次回をお楽しみに。

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●編集後記

今回はいかがでしたか。

ただ、意匠や歴史は専門ではありませんでしたので
間違っていたら、ごめんなさい(ペコリ)

前回も言いましたが
雑学として覚えて頂けたら幸いです。

 

ではまた次回お会いしましょう。


住宅建築に関するご質問やご意見等は
magazine@kentikuya.com まで、 どしどしお寄せください。
お待ちしております。

皆様のご意見やご質問も合わせてマガジンの題材として
取り入れていきたいと思います。 


編集者:現場案内人


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