« 床の間について Vol. 2 | トップページ | 構造計算書について »

2005/11/30

床の間について Vol. 3

~本日の工程~
●はじめに
●床の間について Vol. 3
●背割り(せわり)
●床柱がひび割れた時の裏技
●編集後記
●おしらせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●はじめに

こんにちは、現場案内人です。

突然ですが、紅葉の季節です。
私は、今週末に行く予定です。

何処に行こうか検討中ですが、
おそらく、京都か奈良になると思います。

で、今回のマガジンは、紅葉を見る場所にもお薦めな
京都の高雄と奈良の吉野に絡めて書いています。

もし行かれるのなら、京都の高雄には
北山杉資料館もありますので
北山杉の歴史や伐採してから『床柱』になるまでの工程を
勉強できますよ。


皆さんも是非、京都の嵐山・高雄か奈良の吉野へ
紅葉をご覧にいかれてはどうでしょうか。

私は、多分、吉野にいくと思います。

以下は吉野山の紅葉に関しての情報です。
(近畿地区限定情報ですみません。)

場所:奈良県吉野郡吉野町吉野山
見頃:11月上旬~11月下旬
見所:約3万本の桜の木と2、300本のモミジの木が色づきます。
アクセス:近鉄吉野線吉野駅よりロープウェイに乗り換え吉野山下車


では、今回もはじまります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●床の間について Vol. 3

床の間と言えば、やはり『床柱』が思いつきますよね。

床の間を構成する上での重要な銘木の柱を『床柱』といいます。

本来は角柱を用いられていました。
材質は桧で、柱の角の面を取って用いてました。


格式の高い床の間は、床柱に『曲がった柱』を使わなかったんですね。


しかし、現在は角柱系、絞丸太、磨丸太の3点が
大部分を占めています。


住宅も和洋折衷といいますか、洋的な感覚で造られることが
多くなりましたので、意匠的な要素やコスト面の有利さで
格式ばらずに、柔らか味を持った、絞丸太、磨丸太も
多く使われるようになりました。


『絞丸太』『磨丸太』に利用する木種は杉です。
産地としては北山杉と吉野杉が多いのではないでしょうか。
(紅葉が、とても綺麗なところです。)

その中でも、北山杉の天然絞丸太の床柱は
最高級品とされています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●背割り(せわり)

床柱は天然木材ですので、当然、心材があります。

製品化された木材料で樹芯を含んでいる製材を
芯持材:しんもちざい(樹芯を持っている材料)といい、
樹心を含んでいない製材は
芯去材:しんさりざい(芯をはずして取った材料)といいます。


床柱の大部分は、芯持材に当てはまります。

この芯持材の最大の弱みは、乾燥にともなって、
表層に割れが生じてくることです。


床柱などは、表面から乾き始めるので、
乾いた表層だけ収縮していきます。

そして柱の見えがかり面に、割れ目が入ったりします。


ですから、床柱や角柱等で化粧性を重視する柱材は、
背割りは、見え隠れ面(裏面)に、あらかじめ、ノコ目を入れ
見えがかり面(表面)に割れが入るのを防ぐための技術です。


床柱の製材では、背割りされているものが、ほとんどだと思います。

されていない製材をそのまま施工すれば、間違いなく
表面にひびが入ってきます。

それが床の間の『床柱』であったなら、
せっかくの和室が台無しです。

また、お客さんに指摘でもされたら
恥ずかしくって仕方がありませんよ。


背割りされてある製材でも、割れて来ることもあります。

これは、伐採から製品化されるまでに、十分乾燥させていない
材料でよく起こります。


大工さんによっては、床柱や角柱の納品時に
見たり、触ったりして十分乾燥されていない事に
気がつく人もいらっしゃいました。

その大工さんは、背割りに再度深くノコ目を入れて、
施工していました。

結果は、ひび割れも起こらずにすみましたが、
それが、再度深くノコ目を入れたことによるかはどうかは
わかりませんが・・・・・・・・

しかし、なんとなく信頼できますよね。

皆さんも、そういう行動を起こす大工さんは、
技術も良いのではと、思ってしまいますよね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●床柱がひび割れた時の裏技

でも、そんな技術の良い大工さんに施工してもらったのに
床柱の表面が、割れてきたと言う時は、『裏技』があります。


あくまでも天然木を使用した柱に関してですよ。
『ひび』、も髪の毛1、2本分位の『ひび』ですよ。
効果は保証しませんが、私は成功しました。


しかし、永続的な処置ではありませんので、
その辺は、ご勘弁を願いますね。


床柱の表面にひび割れが、起こった場合の
その対処方法の『裏技』とは・・・・・・・

 

 

 

 

ひび割れた箇所に、水分を含ませることです。


なーんだ。と思いますよね。
でも、私は治しましたよ。


ひび割れた箇所を、濡れたタオルでこすったり、
スポイドで水を注入したりするんです。

前述で
> 芯持材の最大の弱みは、乾燥にともなって、
> 表層に割れが生じてくることです。
といいました。

ですから、水分を含ませたのです。


もちろん、すぐには効果がありませんでしたが
1日1回、お花の水を与えるようにしていました。

数日後、ひび割れが無くなっていましたよ。


表層が水分を得ることによって、伸びたんですね。
それで、ひび割れの部分が、くっついたんです。

これは経験しなければ誰も信用してくれないかもしれませんが
本当ですからね。

でも、気象条件なども、たまたま適していたのかもしれませんが、
私の中では『裏技』の一つです。

 

ではまた、次回をお楽しみに。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記

今回はいかがでしたか。

和室造作に関しては、その技術を習得するには
10年以上は、かかると言われています。

しかし、悲しいかな、最近はプレカット済みの
和室造作材(集成材)が、かなり出まわっていますので
2年位の技術修行で『床の間風』のものを造作している方も
中にはいるのが実態です。

やはり、『床の間風』よりも『床の間』がいいですもんね。

和室造作に関しては、高度な施工技術をもっている
大工さんにお願いしたいものですね。

 

ではまた次回お会いしましょう。


住宅建築に関するご質問やご意見等は
magazine@kentikuya.com まで、 どしどしお寄せください。
お待ちしております。

皆様のご意見やご質問も合わせてマガジンの題材として
取り入れていきたいと思います。 


編集者:現場案内人

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●おしらせ

来週のマガジンは都合により、お休みさせていただきます。

次回のマガジンは12/1に発行します。
お楽しみに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●相互紹介募集中!

magazine@kentikuya.com までご連絡ください。
お待ちしております。

⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇
《より良い住まい造りを応援するメールマガジン》

【発 行】     住宅建築現場とは?~より良い住まい造りのコツ~
【U R L 】     http://kentikuya.com/
【編 集】     建築屋ドットコム    :現場案内人
【発行周期】    1回/週 木曜日発行
【連絡先】     magazine@kentikuya.com
【発行システム】 まぐまぐ http://www.mag2.com
(ご意見・ご質問・ご感想お待ちしております)
当マガジンの転送はご自由です。是非、ご友人やお知り合いにお勧め下さい!

登録・解除はこちらから:http://www.mag2.com/m/0000143624.htm
--------------------------------------------------------------------
無断での転載、転用などはしないでくださいね。
Copyright(c)2004-2005 建築屋ドットコム All Rights Reserved
⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇⊆⊇
<PR>
<< 給湯器専門サイト >> :::::::::
http://af1.mag2.com/m/af/0000003906/001/s00000000662001/007

7年間無料修理保証を付けて更に定価の50%OFFにてご紹介。
今お使いのガス給湯器の型番よりお取替機種を一発検索、即御見積も可能。
取替工事・故障修理の受付も全国スピード対応。
会員登録を行っていれば更にスピード対応をお約束!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: [ access21 ] :::::<PR>

|

« 床の間について Vol. 2 | トップページ | 構造計算書について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/126893/7398636

この記事へのトラックバック一覧です: 床の間について Vol. 3:

« 床の間について Vol. 2 | トップページ | 構造計算書について »