床の間について Vol. 3
~本日の工程~
●はじめに
●床の間について Vol. 3
●背割り(せわり)
●床柱がひび割れた時の裏技
●編集後記
●おしらせ
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●はじめに
こんにちは、現場案内人です。
突然ですが、紅葉の季節です。
私は、今週末に行く予定です。
何処に行こうか検討中ですが、
おそらく、京都か奈良になると思います。
で、今回のマガジンは、紅葉を見る場所にもお薦めな
京都の高雄と奈良の吉野に絡めて書いています。
もし行かれるのなら、京都の高雄には
北山杉資料館もありますので
北山杉の歴史や伐採してから『床柱』になるまでの工程を
勉強できますよ。
皆さんも是非、京都の嵐山・高雄か奈良の吉野へ
紅葉をご覧にいかれてはどうでしょうか。
私は、多分、吉野にいくと思います。
以下は吉野山の紅葉に関しての情報です。
(近畿地区限定情報ですみません。)
場所:奈良県吉野郡吉野町吉野山
見頃:11月上旬~11月下旬
見所:約3万本の桜の木と2、300本のモミジの木が色づきます。
アクセス:近鉄吉野線吉野駅よりロープウェイに乗り換え吉野山下車
では、今回もはじまります。
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●床の間について Vol. 3
床の間と言えば、やはり『床柱』が思いつきますよね。
床の間を構成する上での重要な銘木の柱を『床柱』といいます。
本来は角柱を用いられていました。
材質は桧で、柱の角の面を取って用いてました。
格式の高い床の間は、床柱に『曲がった柱』を使わなかったんですね。
しかし、現在は角柱系、絞丸太、磨丸太の3点が
大部分を占めています。
住宅も和洋折衷といいますか、洋的な感覚で造られることが
多くなりましたので、意匠的な要素やコスト面の有利さで
格式ばらずに、柔らか味を持った、絞丸太、磨丸太も
多く使われるようになりました。
『絞丸太』『磨丸太』に利用する木種は杉です。
産地としては北山杉と吉野杉が多いのではないでしょうか。
(紅葉が、とても綺麗なところです。)
その中でも、北山杉の天然絞丸太の床柱は
最高級品とされています。
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●背割り(せわり)
床柱は天然木材ですので、当然、心材があります。
製品化された木材料で樹芯を含んでいる製材を
芯持材:しんもちざい(樹芯を持っている材料)といい、
樹心を含んでいない製材は
芯去材:しんさりざい(芯をはずして取った材料)といいます。
床柱の大部分は、芯持材に当てはまります。
この芯持材の最大の弱みは、乾燥にともなって、
表層に割れが生じてくることです。
床柱などは、表面から乾き始めるので、
乾いた表層だけ収縮していきます。
そして柱の見えがかり面に、割れ目が入ったりします。
ですから、床柱や角柱等で化粧性を重視する柱材は、
背割りは、見え隠れ面(裏面)に、あらかじめ、ノコ目を入れ
見えがかり面(表面)に割れが入るのを防ぐための技術です。
床柱の製材では、背割りされているものが、ほとんどだと思います。
されていない製材をそのまま施工すれば、間違いなく
表面にひびが入ってきます。
それが床の間の『床柱』であったなら、
せっかくの和室が台無しです。
また、お客さんに指摘でもされたら
恥ずかしくって仕方がありませんよ。
背割りされてある製材でも、割れて来ることもあります。
これは、伐採から製品化されるまでに、十分乾燥させていない
材料でよく起こります。
大工さんによっては、床柱や角柱の納品時に
見たり、触ったりして十分乾燥されていない事に
気がつく人もいらっしゃいました。
その大工さんは、背割りに再度深くノコ目を入れて、
施工していました。
結果は、ひび割れも起こらずにすみましたが、
それが、再度深くノコ目を入れたことによるかはどうかは
わかりませんが・・・・・・・・
しかし、なんとなく信頼できますよね。
皆さんも、そういう行動を起こす大工さんは、
技術も良いのではと、思ってしまいますよね。
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●床柱がひび割れた時の裏技
でも、そんな技術の良い大工さんに施工してもらったのに
床柱の表面が、割れてきたと言う時は、『裏技』があります。
あくまでも天然木を使用した柱に関してですよ。
『ひび』、も髪の毛1、2本分位の『ひび』ですよ。
効果は保証しませんが、私は成功しました。
しかし、永続的な処置ではありませんので、
その辺は、ご勘弁を願いますね。
床柱の表面にひび割れが、起こった場合の
その対処方法の『裏技』とは・・・・・・・
ひび割れた箇所に、水分を含ませることです。
なーんだ。と思いますよね。
でも、私は治しましたよ。
ひび割れた箇所を、濡れたタオルでこすったり、
スポイドで水を注入したりするんです。
前述で
> 芯持材の最大の弱みは、乾燥にともなって、
> 表層に割れが生じてくることです。
といいました。
ですから、水分を含ませたのです。
もちろん、すぐには効果がありませんでしたが
1日1回、お花の水を与えるようにしていました。
数日後、ひび割れが無くなっていましたよ。
表層が水分を得ることによって、伸びたんですね。
それで、ひび割れの部分が、くっついたんです。
これは経験しなければ誰も信用してくれないかもしれませんが
本当ですからね。
でも、気象条件なども、たまたま適していたのかもしれませんが、
私の中では『裏技』の一つです。
ではまた、次回をお楽しみに。
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●編集後記
今回はいかがでしたか。
和室造作に関しては、その技術を習得するには
10年以上は、かかると言われています。
しかし、悲しいかな、最近はプレカット済みの
和室造作材(集成材)が、かなり出まわっていますので
2年位の技術修行で『床の間風』のものを造作している方も
中にはいるのが実態です。
やはり、『床の間風』よりも『床の間』がいいですもんね。
和室造作に関しては、高度な施工技術をもっている
大工さんにお願いしたいものですね。
ではまた次回お会いしましょう。
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magazine@kentikuya.com まで、
どしどしお寄せください。
お待ちしております。
皆様のご意見やご質問も合わせてマガジンの題材として
取り入れていきたいと思います。
編集者:現場案内人
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●おしらせ
来週のマガジンは都合により、お休みさせていただきます。
次回のマガジンは12/1に発行します。
お楽しみに。
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