請負関係者のこぼれ話内緒話vol.4
~本日の工程~
●はじめに
●請負関係者のこぼれ話内緒話vol.4
●編集後記
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●はじめに
こんにちは、現場案内人です。
前回の偽装工事についての続きですが、
今回は、住宅建築では、どの様に偽装工事がなされていくかを
いつものように、請負関係者のこぼれ話内緒話でお届けしたいと思います。
その前に、2月17日時点での、全国の東横インの施設改造状況等の調査結果を
国土交通省が発表したました。
その結果のうち、建築基準法の違反が確認されたものを
国土交通省の報道資料から引用してお伝えします。
> 完了検査後に改造が確認されたもので
> 法令違反が確認されたもののうちの
> 建築基準法の違反が確認されたもの
> 容積率(法52条)違反
> 建築確認の手続き(法第6条)違反
> 定期報告義務(法第12条)違反
> 建築基準法に基づく条例(法第40条)違反
> 敷地内の通路幅員の不足(令第128条)
> 建築物の高さ制限(法第58条)違反
> 建築物の防火措置(法第62条)違反
> 階段の手すりの未設置(令第25条)
> 防火設備による区画の撤去(令第112条)
> 排煙設備の撤去(令第126条の3)
> 非常用照明設備(令第126条の4)
>注: 改造が確認されたものであり、適法な修繕・模様替も含まれている。
どうですか。
見事なもんですね。
詳しくは、国土交通省のホームページをご覧ください。
では、今回もはじまります。
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●請負関係者のこぼれ話内緒話vol.4
完了検査後に改造した工事を、世間では偽装工事と言っていますが、
住宅建築では、もっと強烈な工事名でした。
完了検査後に改造する工事を【二期工事】と呼んでいました。
なんとなく、合法で、それらしい工事名ですね。
でも、実際は、違うんですよ。
一期工事は建築確認申請通りに工事をすることで
二期工事は、完了検査が終わり、完了検査済証が発行された後に
行う工事の事を指していました。
では、どういう工事なんでしょうか?
過去の話になりますが、私の周りで、担当者(設計、営業、現場監督)
と営業の上司(だったと思います)が交わしていた会話です。
◇二期工事って合法?違法・・・・・?
営業)やっぱり無理ですね・・・お客さんに断ってきます。
設計)そうだな、こればっかりは、どうしようもないから・・・
営業)見事に、容積率オーバーですもんね。
設計)そう、約8畳分オーバー。
しばらく無言状態で、おのおのが考えている。
営業の上司)二期工事でいこう。
設計)営業)えっ!
営業の上司)その部分を吹き抜けで申請しよう。
設計)えっ、どういうことですか?
営業の上司)だから、確認申請は、その玄関の上の部屋を吹き抜けで
申請してくれ。
設計)8畳分もですか?
営業の上司)そうだ。
設計)営業)お客さんは、ここにもう一部屋欲しいと
おっしゃってるんですが・・・
営業の上司)完了検査後に、そこに床を設けて、部屋を作るんだ。
設計)営業)そんなことが可能なんですか?(驚)
営業の上司)可能だ。(過去に同じ事をした経験があったんでしょうね)
営業の上司がベテランの現場監督を呼んでくる。
営業の上司)○○君、以前も二期工事で完了検査後に吹き抜け部分に
部屋を造ったよな。
現場監督)はぁ、しましたけど・・・・またやるんですか・・・
営業の上司)このお客さんは、ここにもう一部屋欲しいとおっしゃってるので
以前と同様の二期工事をしたいと思う。
現場監督)またするんですか・・・。以前も工事が大変でしたよ。
営業の上司)でも出来たじゃないか。
現場監督)はぁ・・・・
現場監督も覚悟を決めたようで、施工の仕方や設計上の注意点、
積算方法などを設計や営業に語り始める。
営業)本当に出来るんですよね。
現場監督)できるよ・・・・・(したくないけど)
営業)じゃ、お客さんに報告にいって、契約日を決めてきます。
営業の上司)二期工事の件も、軽くでいいから伝えて置くように。
また契約する日にでも私が説明するからな。
設計)現場監督)はぁ。(ため息)
営業)行ってきます。(喜び勇んで)
で、結果は確認申請どおり完了検査を受け、完了検査済証が発行されたのを
確認してから、【二期工事】を行い、ある意味、本当の完成であり、引渡しを
迎えたという事です。
もう一度言います。少し、想像もしてくださいね。
この二期工事は、
【吹き抜け部分に床を設けて、
そこに部屋を造るという工事です。】
皆さんのご自宅にも、吹き抜け部分がある方もいると思いますが
まさに、その部分に床を作るという事です。
床さえ作ってしまえば、後は、部屋にしようが、ホールにしようが
どうにでもなります。
皆さんは、こういう住まい造りを、どう思いますか?
もちろん、その工事で誰も処分や処罰は受けていません。
何故でしょうね?
実は私も未だに、何故、こういう事がまかり通るのか
不思議でなりません。
ですから、ホテルと住宅の規模や実用性は違いますが
東横インの事件をきっかけに、このような組織ぐるみの偽装工事が
今後も発覚していくのではないかと思いますので、
ハウスメーカーや工務店の皆さん、特に管理建築士さん、
東横インの二の舞いにならないように、気をつけましょうね。
ではまた、次回をお楽しみに。
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●編集後記
今回はいかがでしたか。
あくまでも、過去の話ですよ。
でも、今年最初のマガジンで書きましたが、
今でも、このようなことが行われてると思えるような
年賀状が届きましたので、やっぱり今でも平気で
二期工事を行ってるのかなと思えてしまいます。
ではまた次回お会いしましょう。
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皆様のご意見やご質問も合わせてマガジンの題材として
取り入れていきたいと思います。
編集者:現場案内人
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